こんばんは、久しぶりにこっちのブログ更新です!
ほぼ毎日更新のブログはスタッフのみんなが頑張って
くれてますので安心です。こっちは・・・・たま~にですが
マニアックな話題で行きたいと思います!
さて、作業報告などは「日常ブログ」でおなじみですので
今回は今年一年かかって(ホントは約半年ですが)レストア
した往年のレーサー・ホンダCR93のレストア日記をご紹介。
 常連でありお得意様のYさまから依頼されたこのお仕事
最初から最後まで頭を悩ます難しいものでした!が、完成した姿
に時代家一同ばかりかお客様も「いいね~」の一言。
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マニアな方々は「あれがちがう」とか「これが違う」とかワーワー
言われますが・・・ほっといてください!これは貴方のものでは
ありません!それともケンカ売ってるんですか?と反論して
しまいます。まぁK0砂型やド初期Z1のマニアなんかも同じで
すが、紳士たるもの他人の愛車をけなすもんじゃアリマセン。
ここは一つ「イイですね~」なんて言ってココロの広さを見せて
やってください!・・・前置きはこのぐらいにして・・・。
ざくっとですがレストア過程のご紹介~!!
 入荷した時はこんな姿でした・・・。
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カウル類もありましたが装着するには難点がありすぎでとても
使い物になりませんでした
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転倒歴も何度かあるようで、カウルステーも歪んでおり・・・・
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歴史を感じ、またサーキットでの激戦も想像できる有様でした。
オリジナルのカウルは「ハイゼックス」という材質で出来ていて、
修復が困難なモノでした。(昔のスーパーカブのレッグシールド
と同じ材質)
エンジンもお世辞にもきれいな状態ではなくすべてやり直しが
必要でした。
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また、何度もバラシているのかカムギアのタイミング
マークが何個も書いてありどれがホンモノか理解するのにいささか
時間がかかりました。
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クランクケースを割ると懐かしいカストロの匂いが・・・・
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R40かな?・・・なんせイニシエのひまし油の匂いが・・・。
 フレームなどに関しては恐らく歪みがあるはずですが、なぜか寸法は
すべて正常に出てました。
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スポークもハブももちろん再利用ですが、CB92の初期と同じように
ハブはマグネシュウム。したがってスポークを張るのもトルクに
十分気を使わないと最悪破損する可能性もありました。
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リムは本来CRの専用リムが使われますがこちらはボラーニのHリム
に換装されてました。
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フューエルタンクはレーサー専用のアルミ製です。ストリートモデルは
鉄製で若干スタイルも異なります。・・・転倒した際凹んだのでしょうが
とにかくすごい分量のパテがとれました。
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で、鉄製タンクでしたらスポット溶接で引っ張り出すのですが・・・
なにせアルミですのでそんな荒事も許されません。ので、最小限の
パテで修復しました。ちなみに、海外のレストアラーは板金の
仕上げにサフを5ミリ近く吹き付けたりしてるそうです。
 このように本当の意味の絶版車をフルレスストアするのは
滅多にない経験で非常に勉強になりました。無いものは造って
あるものを工夫して直す。・・・苦痛でしょうがない作業や無い知恵を
絞って完成させたCR93はホントにいい経験でした。
採算や経費を考えたら大赤字ですが、とにもかくにも出来上がり
に大満足です。最後までお付き合いしていただいた外注さん
にも感謝・感激です。来年は「トーハツランペット」通称トーラン
をレストア予定ですのでお付き合いをお願いします!最後にCRの
完成写真を何枚か載せときます!!
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・・・最後にお店のPRです。こちらのFRP製復刻カウリングと
アクリル製スクリーンのセットを数量限定で販売いたします。
未塗装ゲルコート仕上げ・スクリーン付き91800円(税込)
です。詳しくはお電話・メールなどでお問い合わせください。