時代家の新・只今制作中

こんばんは、今週は2本立てで参ります。理由は簡単!
ウチの家内に「マンネリ化」と指摘されて本人としても反省
した結果です。と言っても新鮮なネタなんぞあるわけがなく
思い悩んだのですが時代家の日常でどうかな~って。
来店できる常連様は私や工場長の「ボケ・ツッコミ」や作業
してるトコをフツーに見てると思いますが、ブログの常連様には
ちっともわからなくて何時もアリのように働いているだけで
楽しくなさそうに見えていたりして・・・。チョット心配です。・・・
実は結構キリギリスしてたりします。今回は少しですがうんちく
を入れた作業風景をご紹介します。後半はどうでもいいと思い
ますが・・
 まずは再めっきの下準備やらなんやらです~。
・・・・・
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クロームメッキ部品のモロモロですが・・・赤錆にやられて見るも
無残な状態です。・・・40年たってますからね~。で、この状態
からまずはクローム層をブラストで剥離します!ここで読者の
皆様!特に同業者の諸氏にアドバイス。ふつうのブラストシス
テムですと吸い上げ式ですので連続使用による圧力の低下に
ご注意ください!バフ屋さん曰く「表面に傷がついてるだけで
クロームが剥がれてない」って場合が多いらしいのです!ウチは
直圧式ですのでその点は確実です!で・クロームが剥がれたら
バフモーターで仕上げていきます~
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この時に研磨剤でニッケル層をはがして表面をつるっとさせてます
これをサボると残念な仕上がりになります!!
左の籠が研磨前(ブラスト仕上げ)、右の籠が研磨後です。ちょっと
わかりづらいですが・・・
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地味でツラーい研磨の仕事ですが・・・こんな風に↓仕上がるなら
頑張ります!
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補足説明ですが、小物以外(ボルト類)の大物部品はプロの研磨屋
さんで仕上げていただきました!自分たちにはできませ~ん!
 お次はヘッドのリビルトです!こちらも全部を自分たちがやるのでは
なく、半分以上は内燃機屋さんにお任せするのですが・・・空いた時間
でやっちゃう事もしばしばです。
・・・まずは、バルブガイドのうち抜きから~。マニアの方はご承知と
思いますが、ストーブでガンガンに熱して抜きます。が、仕事をさらに
やり易くするためまずはドリルでガイドをもみます~。
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ノーマルガイドは砲金製なのでドリルの食い込みに注意して・・・。で
お約束のストーブ登場~!
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びっくりするぐらいアッチチになったら~!
エイッっとばかりに打ち抜きますで、挿入も同じようにアッチチの状態で
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カンカンカン・・キン!と打ち込みます。これを繰り返して完成です~
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とーっても簡単にですがガイドうちかえの流れでした!この後例の
シートカッターでセンターを出してあたり面を整えていきます!
実際はガイドのうち替えよりそっちのが面倒なんですよね~。
・・・ちなみにこのヘッドは春日井のSさまのでした!!
こんな感じで毎日の作業をしてます!よかったら覗いてみてください!
あんまり愛想よくないかもしれませんが!!
で・・・どうでもいい作業報告!ブースの2階を物置にしました!
顧問大工は「重いもの乗せんなよ!」って言ってましたが乗せたく
なるのが人情って奴でして・・・作ってしまいました!
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階段です!!目指しましたよ!階段もかけれるバイク屋さん!!
楽しくお仕事いたしました!!・・・省スペースで作ったので急こう配
なのは避けれません!降りるときには恐怖です!!
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突入角度60度!!こりゃあ階段じゃなくってハシゴですね!
・・・こんな感じで楽しんでお仕事しております!・・・ちょっとづつ
こんな報告もできればいたしますのでよろしくおねがいします!
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こんにちは、今回のウンチクは沢山の方々より
リクエストの多かったエンジン関係のウンチクです。
・・・最初にお断りしておきますが、これから記述する事
により色々ご批判があるかも知れませんが当方は責任
もてません。あくまでもイチマニアの独り言程度に解釈して
ください。トラブル防止のため念のため・・・・。
 今回は難しい技術系ではなく年式によるクランク
ケースの違いや打刻印影の違いをご紹介します。
・・・まぁ結局のところ陸運局から聞かれたりもしました
ので・・・。
 まずはど初期のクランクケースからご紹介。番号は72’
1100番台です。
img20111112

 
赤丸の部分にご注目!この形状をよ~く見てから次の画像
と見比べてくださいませ。
 お次のケースはZ1B75’の7万番台です。まぁ最終型に
なりますかね。
img20111112_1
ボルトの位置が変わってきてますね。少し内側に入ってます。
おそらく何かの不具合で対策されたのだと思います。オイルの
にじみとか・・・。
一番見分けやすい場所がこちらですね。Z1BやA(3万番以降)
にド初期のケースが付く事はありえません。
 お次に陸運局にたずねられた事もあるエンジン番号の印影と
年式による違いです。
 最初に初期型(3万番ぐらいまで)の番号プレートの形状です。
img20111112_2

Z1Eの400番台です。
・・・お次はZ1Eの050142番です。
img20111112_3
・・お気づきでしょうか?初期型のプレートは後期型のそれに比べ
若干小さくなっておりなおかつ、プレートのふちどりに段差があり
ます。こちらの段差は改ざん防止になってます。陸運局に聞かれ
たのはまさにこの事でした。・・・そしてもうひとつ・・・。
製造番号の印影が初期型は大きい数字で後期型は細長の小さい
数字になっております。大きい字体は3万番ぐらいまである模様で
3万番近辺では色々と交じり合ってるみたいです。大きいプレート
に大きい数字など・・・。まぁ部品の変わる時期はどのメーカーも
あいまいみたいですねK0の後期みたいに・・。
・・・でド初期のケースのも前期・後期があって1万5千越えると下の
画像みたいに違いが出てきます。
img20111112_4

キックスターターの表示が付くのが後期型となり、プレートが小さくて
この表示が付くのが大体73’6月頃から73’末ごろまでと言われて
る様です。
img20111112_5
img20111112_6
究極の結論ですが・・・陸運局での解釈がどうなのか良くわかり
ませんが、上記の2番目の画像のようにふち枠のないプレートは
チョット要注意ですし3万番以降のZ1に小さいプレートのエンジン
が乗ってる場合は載せ替え有りと認識したほうが良いと思います
・・・。個人的見解で言うならまぁ昔は壊れたら直すじゃなく乗せ
換えるが当たり前で、今ゼファー400のエンジンが壊れたらやっぱ
り直さずのせかえるでしょうね。
・・・追伸です・・当時、カワサキは手打ちでしたか?の質問があり
OBの方に問い合わせたら「機械打ちにきまっとる」とのことでした。
・・・じゃあ文字ずれは?って聞いたらフレームに至っては、90年代
のゼファーでもずれとるんだぞ!って・・・。おっしゃるとおりですね。

こんばんは、最近と言いますか・・・チョット前から
いやいや・・・ずーっと昔からZ系のブレーキ鳴きが
あまりに酷くって「ママチャリ」みたいな音がするの!
ナントカシテ!!ってお客様によく頼まれましたが、
その度に、ま~Zのブレーキはこんなモンですからね~。
で誤魔化してました。スミマセン・・・。が、最近やっと
打開策が見出されナント!8・9割が鳴かなくなりました!
(通販の毛生え薬の宣伝みたい)今日はそのシステムと
方法をご紹介します!!(益々あやしい通販みたい!)
 まずは画像をご覧ください・・・。
img20111109
ノーマルキャリパーの分解図です。緑の矢印に注目。
社外品のパッドにはほぼ付いていない防振板です。実は、
このプレートが「肝」だったのです。
 そもそもブレーキ鳴きはパッドのびびり音だ。ぐらいは皆さん
ご存知だと思いますが、今までその原因を探って解決しようと
考えてました。それが大きな間違いだったのです。昔から都市
伝説のように「ノーマルパッドは鳴かない」と言われ続け、セミ
メタルの材質がいけないだのアスベストが鳴かないだのとまぁ
無責任きわまりのないお話を信じてきました・・・。が、原点回帰
して、このチャチな板!こいつを入れてみましょうと実験したところ
V社のセミメタルパッドがピタッと泣き止みました。で、色々調べた
トコロV社(面倒だからベスラです)の15年ほど前の新品を調べたら
この防振板が付属されてました!!
・・・ですが、ココで問題が出てきます。それは・・・下の画像の・・・。
img20111109_1
水色の矢印部分、防振板のずれ止めダボです。社外品にはほぼ
付いていないダボですね。先述の実験時にもこのダボがない為か
条件によっては鳴きがすることもありました。(ごく軽くにぎった時)
・・・で、仲間内のZ乗りやマッハ乗りのオジサンたちから色々情報
収集した結果!最適と思える手法に出会いました!!
img20111109_3
こっから先は有料にしたいぐらいですが、まぁ結果ダメでも責任
取れませんし当店のお客様も悩まれておいでですので・・・。
・・・同業者各位には余り荒稼ぎしないでくださいと釘を
さしておいて。黒矢印のなぞの紙が防振板の代用品です。
こいつを該当するパッドのミゾより若干大きめにカットして
ください。で、パッドグリスを塗ってください。
パッドをはめる時は少しナンギしますが頑張りましょう。
・・・この紙の正体は・・・ガスケット紙です。厚さはお好み
ですがあまり分厚いとタッチがフニャっとします。また、
薄いと長く持ちません。中間の厚さが良いようです。また
水色の矢印部分ですがこの部分はパッドが保持されて
かつスライドする部分なのですが、ココをきれいにサンド
ペパーなどでナラシてください。ホントはバフ仕上げ
みたいなのがいいです。ピストンに押される時引っかかり
なくパッドが出るようにローター面に対して
なるべく斜めにならないようにする為の処置です。
余談ですが先輩のうどんや号は1年以上問題なく
イケてるみたいです。距離は私の学生時代並みに
乗ってるとおもいます。フルブレーキはしょちゅう
してます。純正ダブルのZ2で最新型やフルカスタム
より急制動します(笑)
・・・あんまりお金掛からないし皆さんも試してみては
如何ですか?結構良いですよ!!


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