時代家の新・只今制作中

カテゴリ: マニアなうんちく

こんにちは、久しぶりに第二回となるマニアなお話です。
あまりお話したくないカテゴリなのですが、なぜあえて
このお題をUPするのか・・・また、なぜあまりお話したく
ないのか、順番にお話ししてまいります。
 まず、お話したくないのは何故か・・・。マニアが増えすぎ
るのが怖いからです。皆さん的には「時代家さん儲かるじゃん」
とお思いでしょうが当店としてはなにも嬉しくないのです。
オートバイは例え旧車でも機械であり、乗り物である。と言う
のが当店の考え方であり、決して「掛け軸」や「絵画」と言った
骨董芸術品ではないからです。
 ・・・いきなり堅苦しく始まりましたが、なぜお話しするかは
また後ほど述べますね。では・・・マニアな世界の始まり~・・。
 今回は初期型とか後期型とかの区別ではなくオリジナルとか
当時モノとかを意識していきます!
・・・まずはフロントフェンダーから。
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少しわかりにくいですが・・・・左が当時モノ再めっきフェンダーです。
右は川崎純正の現行新品部品です。お分かりでしょうか・・・
フェンダーのエッジの曲げに違いが出ております。現行新品はプレス
ラインが少し緩くなっております。恐らく金型のヘタリではないかと
考察します。
 続きましてリアフェンダーです。
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先程と同じく左が当時モノ・右が現行品です。
やはりプレスラインに違いが出てきております。非常に細かい
お話ですが…・。
 ドンドン行きます!ライトステーです!こちらはド初期の
モノではありません。後期型のステーですが良くできた
リプロにはない違いと当時モノではない純正部品との違い
です。
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わかりにくいですが、数字の刻印が打ってあります。恐らく
製造年月に関係すると思いますが定かではありません。
また、ウインカーステーのつくひし形の穴付近のスポット
溶接位置もリプロ品と違ってます。
 お次はリムです。ここの部分は意外と知られておりますが
あえてご紹介します。

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いわゆる「タカサゴ 303」と言われるシロモノですが、3Hと
打ってあるコトで73年製造となります。Hが月と言われてま
おりますがはっきりわかりません。高砂の製造月と川崎に
納入する時期が一致するとは限りませんしね。ちなみに
750ss(h2)の初期には(71’)この刻印がないものも
あります。
エアクリーナBOXです。
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左が72’のエアクリーナーです。右は後期です。一般的に
右のものが多数ですが・・・違いは三角形の補強リブが縦長
か横長かの違いです。
 フロントフォークボトムケースです。これはあまりにも有名に
なりましたね。
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ご存知72’かまぼこフォークです。といっても5千番代にもついて
ましたから73’1月までですね。もちろんZ2には付きませんよ・・。
 で、73’初期(8月ごろ)までがいわゆる中期型です。
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左が中期・右が後期です。違いはリフレクターで隠れる部分が
違います。・・・見えなくなります・・・ハイ。あとは外見一緒なので
判りません。裏側とかジロジロ見ればわかりますが・・・。
・・・あぁ疲れた・・・。今回は以上です・・・・。
 最後の辺り記事書き込んでて思わず「どうでもいいじゃん」
と呟いてしまいました。では何故この記事を書いたの?
答えは、現在持ち込みレストアでご依頼頂いておりますお客様
からのご質問に対する回答と言った意味とたまにはこのカテを
書こうと行ったところからです。
 Z2レストアご依頼のSさま、如何でしょうかこんな感じでこだわり
レストアを進めてます。が、あまりコアなマニアには・・・ね、だって
750RSに初期型パーツはあんまりついてませんから~。



こんにちは、今回のウンチクは沢山の方々より
リクエストの多かったエンジン関係のウンチクです。
・・・最初にお断りしておきますが、これから記述する事
により色々ご批判があるかも知れませんが当方は責任
もてません。あくまでもイチマニアの独り言程度に解釈して
ください。トラブル防止のため念のため・・・・。
 今回は難しい技術系ではなく年式によるクランク
ケースの違いや打刻印影の違いをご紹介します。
・・・まぁ結局のところ陸運局から聞かれたりもしました
ので・・・。
 まずはど初期のクランクケースからご紹介。番号は72’
1100番台です。
img20111112

 
赤丸の部分にご注目!この形状をよ~く見てから次の画像
と見比べてくださいませ。
 お次のケースはZ1B75’の7万番台です。まぁ最終型に
なりますかね。
img20111112_1
ボルトの位置が変わってきてますね。少し内側に入ってます。
おそらく何かの不具合で対策されたのだと思います。オイルの
にじみとか・・・。
一番見分けやすい場所がこちらですね。Z1BやA(3万番以降)
にド初期のケースが付く事はありえません。
 お次に陸運局にたずねられた事もあるエンジン番号の印影と
年式による違いです。
 最初に初期型(3万番ぐらいまで)の番号プレートの形状です。
img20111112_2

Z1Eの400番台です。
・・・お次はZ1Eの050142番です。
img20111112_3
・・お気づきでしょうか?初期型のプレートは後期型のそれに比べ
若干小さくなっておりなおかつ、プレートのふちどりに段差があり
ます。こちらの段差は改ざん防止になってます。陸運局に聞かれ
たのはまさにこの事でした。・・・そしてもうひとつ・・・。
製造番号の印影が初期型は大きい数字で後期型は細長の小さい
数字になっております。大きい字体は3万番ぐらいまである模様で
3万番近辺では色々と交じり合ってるみたいです。大きいプレート
に大きい数字など・・・。まぁ部品の変わる時期はどのメーカーも
あいまいみたいですねK0の後期みたいに・・。
・・・でド初期のケースのも前期・後期があって1万5千越えると下の
画像みたいに違いが出てきます。
img20111112_4

キックスターターの表示が付くのが後期型となり、プレートが小さくて
この表示が付くのが大体73’6月頃から73’末ごろまでと言われて
る様です。
img20111112_5
img20111112_6
究極の結論ですが・・・陸運局での解釈がどうなのか良くわかり
ませんが、上記の2番目の画像のようにふち枠のないプレートは
チョット要注意ですし3万番以降のZ1に小さいプレートのエンジン
が乗ってる場合は載せ替え有りと認識したほうが良いと思います
・・・。個人的見解で言うならまぁ昔は壊れたら直すじゃなく乗せ
換えるが当たり前で、今ゼファー400のエンジンが壊れたらやっぱ
り直さずのせかえるでしょうね。
・・・追伸です・・当時、カワサキは手打ちでしたか?の質問があり
OBの方に問い合わせたら「機械打ちにきまっとる」とのことでした。
・・・じゃあ文字ずれは?って聞いたらフレームに至っては、90年代
のゼファーでもずれとるんだぞ!って・・・。おっしゃるとおりですね。

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